2025年09月28日

Camel, MoonmadnessのUKオリジナル

今日9月28日は、アンディ・ウォード(Andy Ward)の誕生日である。

ってことで、このレコードを聴いていた。


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キャメル(Camel)が1976年4月にリリースした4作目のスタジオ・アルバム"Moonmadness"のUKオリジナル(Decca TXS-R 115)である。

ジャケットのアートワークからイメージされるとおりの、実に叙情的で美しいアルバムだ。

Discogsを確認すると、このレコードの初盤にはいくつもの関門があることがわかる。
さて、うちの盤は、その関門をどこまでクリアできるのかチェックしてみよう。


その1 表側は、レザーのようなテクスチャー加工が施されている。


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第一関門は突破できたようだ。

ちなみに、内ジャケットにはテクスチャーはなく、セピア・カラーで文字もセピアである。


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表側にテクスチャーが施されていないジャケットでは、この内ジャケットの文字が白になるようだ。
さらにその後、このDECCAロゴの下の住所表記が消えるらしい。


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この住所表記のないジャケットは表側がラミネート・コーティングしてあるらしく、それはちょっと欲しい気もする。


その2 マトが両面ともP-1で、クリス・ブレア(Chris Blair)によるカッティングである。


20250928-5.jpg


第二関門もどうやら突破できたようだ。

でも、どうしてEMIスタジオのブレアがカッティングしたんだろう?
これ、昔から疑問なんである。

ちなみに、セカンド・プレスではマトはP-2Wとなる。
末尾Wだから、デッカ・スタジオのハリー・フィッシャー(Harry Fisher)によるカッティングだ。
そういや、このリカッティング盤、聴いてみたいと思ってたんだけど、誰か聴き比べたことある人、いるのかな?

さて、ここまでは、だいたいみんな知っているよね。
最後の関門のことは、ボクは今日、初めて知った。


その3 Side 1の曲目リストの下に(Run-off approximately 3:00)という表記がある。


20250928-6.jpg


ホッ(笑)

といっても、Discogsの登録を見る限り、マトP-1/P-1であれば、この関門もクリアできそうなんだけどね。
ただ、マトP-2W/P-1という盤に、この関門がクリアできないものがあるようで、ってことは、もしかしたら、マトP-1/P-1でも、この関門がクリアできないものもあるかもしれない。

とりあえず、うちの盤は、すべての関門をクリアできたようだ。

めでたし、めでたし(笑)
ラベル:CAMEL
posted by 想也 at 23:14| Comment(5) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「マトP-1/P-1でも、この関門がクリアできないものもあるかもしれない」
P-1でも件の1行有りと無し、存在します。
たぶん3:00のところ、0:30と表示したかったんではと思ってみたり。
4曲目最後フェイドアウトしていくシンセの音?が約30秒、その部分の事を書いているのだと昔から思ってます。で、「あら間違えた。1行消去!」って変更したのかなと。
Posted by 他力本願児 at 2025年09月29日 03:34


他力本願児さん

おぉそうですか。
やっぱり、あるんですね。

>たぶん3:00のところ、0:30と表示したかったんではと思ってみたり。
>4曲目最後フェイドアウトしていくシンセの音?が約30秒、その部分の事を書いているのだと昔から思ってます。で、「あら間違えた。1行消去!」って変更したのかなと。

なるほど。
私は、何かカッティング上の指示を、間違えてレーベルに印刷しちゃったのかなと思ってました。
Posted by 想也 at 2025年09月29日 22:58
いつも新しい発見があり楽しく読ませていただいております。本題からハズレますが、デラムのハリー・フィッシャー(Harry Fisher)のWについてはかねてより疑問を持っております。根拠その1としてカッティングエンジニアの署名は通常手書きなのではないでしょうか?その2としてWが末尾に刻印されているデラムの英国盤は相当な数があり、一人のエンジニアがそんなに多くのレコードをカッティングしたのだろうか?という点です。
Posted by もぐちゃん at 2025年09月30日 17:02
もぐちゃんさん

ありがとうございます(^^)

デッカ・スタジオでのカッティングですが、下記Discogsのページを見ると、各アルファベットが誰のカッティングであるかが詳細に特定されていますから、おそらく内部資料や外部資料などを根拠とする研究の結果なんじゃないかと思いますよ。

https://www.discogs.com/label/269986-Decca-Studios
Posted by 想也 at 2025年09月30日 23:46
本当ですね、リンク先にラッカーカットのエンジニア名は末尾にアルファベットで記載とあります。本盤の末尾にWの無いP1のマトと手書きのBLAIRの組み合わせが物語っていますね。毎回ご教授いただきありがとうございます。
Posted by at 2025年10月01日 01:45
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