彼が参加したレコードなら探せばわりと持っている気もするが、彼名義のレコードとなるとこれしか思い浮かばなかった(笑)
ハロルド・ランドとの共同名義で、1962年にリリースした"El Tigre"(Charlie Parker Records – PLP 832 S)のUS盤STEREOである。
とはいえ、このレコードをリリースしたCharlie Parker Recordsというのは他社の音源を買い取ってリリースするということもやっていたレコード会社らしく、この"El Tigre"もそうしたレコードのひとつだ。
オリジナルは、ジミー・ロウルズ・セクステッド(The Jimmy Rowles Sextet)名義で1957年に"Let's Get Acquainted With Jazz ...For People Who Hate Jazz!"というタイトルでTampa Recordsからリリースされた。
その後、ジミー・ロウルズ・アンド・ヒズ・アッパー・クラスメン(Jimmy Rowles and his Upper Classmen)というタイトルで1959年にInterludeから再発されている。
つまり、"El Tigre"は再再発盤ということになる。
ジミー・ロウルズ名義だったものを、バーニー・ケッセルとハロルド・ランドの名義に変更してリリースするというのは、その方が売れると判断したからだろう。
ジャケットには、こんな記述もある。
1962年の時点で、バーニー・ケッセルとハロルド・ランドって、TWO GIANTSだったのかー
ジャケットで思わずひいてしまう人もいるかもしれないが、このレコード、内容は、すこぶる気持ち良いウエスト・コースト・ジャズである。
収録曲と参加メンバーはこんな感じ。
この時代のウエスト・コースト・ジャズの入門に最適かもしれない。
音の方も再再発だということを考えれば、決して悪くない。
送り溝を見ると、こんな痕跡が確認できる。
消されている文字は画像では判別しにくいかもしれないが、TP-8-ST-Aなんである。
B面も同じように、TP-8-ST-Bが消されている。
そう、Tampa Recordsがオリジナルをリリースしたときのスタンパーが使用されているのだ。
ジャケットで敬遠したくなる気持ちはわかるが、聴いたことがない人は聴いてみるといいと思うよ。

