井上堯之とチャールス・ロイドのレコードは取り上げたことがあるので、今年はライ・クーダーのレコードを取り上げることにしよう。
1978年にリリースされたスタジオ・アルバム"Jazz"のUSオリジナル(Warner Bros. Records BSK 3197)である。

何故このレコードなのかというと、先日手に入れたもので、ここのところよく聴いているからである。
"Jazz"というタイトルだが、このレコードにおさめられているのはボクたちがイメージする「ジャズ」ではなく、それが成立する以前のルーツとなった音楽なのだが、これが実に心地良いんだな。
まぁ、内容について語るのはボクなんかでは役不足だから、他の人にまかせるとしよう。
ボクがこのレコードを買おうと思ったのは、タグに「優秀録音盤」と書いてあったからである。
ライ・クーダーのギターが優秀録音で聴けるとなったら、そりゃ買っちゃうよね。
でも、ひとつ気になったのは、このレコードを見つけたのがディスク・ユニオンだったことだ。
「優秀録音盤」て書いてあるけど、実は贔屓目に見てたりして・・・
ほら、だって、このジャケット、どう見てもDUカラーじゃん!
(もちろん、冗談ですよ 笑)
でも、裏ジャケットを見ると、録音とミックスのところにリー・ハーシュバーグ(Lee Herschberg)の名前があるじゃないか。
優秀録音盤で有名なリッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)のファーストを手がけたエンジニアである。
期待はムクムクと膨らんでくる。
検盤の際に送り溝を見ると、マトがLW1/LW1だ。
ロサンジェルス工場プレスのマト1である。
さらに、表ジャケットのエンボス処理も、所有欲を駆り立てる。

もはやボクに抵抗できようはずもなかった。
いや、でも、ホント、このレコード、素晴らしい音なのである。
ラベル:Ry Cooder