2025年01月31日

でかいっ!

先日、ちょっと確かめたいことがあって、ヤフオクで一枚のレコードを落札した。

そのアルバムを聴くためのオリジナル盤レコードはすでに所有しているので、あくまで確かめるための入手であって、聴くための入手ではない。

だから、「プレスミスあり」で格安で出品されているのは、むしろありがたかった。

つまり、この記事はクレームではない(笑)


いや、でも、それにしても、でかいっ!


20250131-01.jpg


直径2mmを超えてるじゃないか。

しかも、これ、反対の面の同じところにも同じ突起がある。

どうやら、プレスの際に直径2mmほどの異物が混入し、上下のスタンパーを同じように2mmほど凹ませてしまったのだが、それに気づかず、その凹んだスタンパーでプレスしたために生じたもののようだ。

このパターンは初体験だなぁ。

「こりゃ音飛びするかな?」と恐る恐る再生してみたのだが、こうした突起特有のボンという周期ノイズが入りはするものの、音飛びはしないで再生できたのであった。

ある意味、レコードって凄いな(笑)

でも、針先やカンチレバーに負担はかかるだろうから、高いカートリッジで再生したくはないやね。

ボクが日常的に使ってるカートリッジは、庶民の味方みたいな安くて丈夫なものだから、いいんだけどさ。
posted by 想也 at 21:45| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月30日

Phil Collins, Face Valueのこと

<UK盤のカッティングの変遷について、うまく整理できたので、追記しました。>(2025年1月31日追記)

今日1月30日は、フィル・コリンズ(Phil Collins)の誕生日だということで、彼のファースト・ソロ・アルバム"Face Value"を引っ張り出してみた。

持っていたのは帯付き日本盤(ワーナー・パイオニア Atlantic P-10984A)とUS盤(Atlantic SD 16029)だった。
UK盤は持ってなかったかー
ちょっと残念。

っていうか、このレコード、あんまり聴いた記憶がない。
それこそ、一応持っておこうと買っただけで、棚の肥やしにしてしまっていたらしい。
ごめん、フィル・・・
今日は誕生日だし、ちゃんと聴くよー

日本盤は国内カッティングだったので、US盤の方をターンテーブルに載せた。


20250130-01.jpg


ヒットしただけあって、良いアルバムである。
これからは、もっとちゃんと聴こう。

うちのUS盤は、マト末尾が両面ともKで、@tGPというサインがあるので、アトランティック・スタジオのジョージ・ピロス(George Piros)のカッティングである。
「マトは進んでるけど、US初回盤でいいのかな?」とジャケットを眺めていたら、内ジャケ右側の下部に"Mastered at Sterling Sound N.Y."のクレジットを発見・・・

だめじゃん。
けっこう良い音だったんだけどなー

気を取り直してDiscogsの登録情報を確認したのだが、どれだけ探してもSTERLINGカッティングの盤が出てこない。
STERLINGカッティング、ボツになったのか?

登録をざっと見た限りでは、US盤は、最初はTMLカッティングで、その後ジョージ・ピロスのカッティングに変わる。
ついでにUK盤もチェックすると、やはり最初はTMLカッティングだが、その後TOWNHOUSEカッティングとなり、さらにEMIカッティングに変わるようだ。

キタカツさんにいただいたコメントに返信していて気づいたのだが、1982年にリリースされたセカンド・ソロの"Hello, I Must Be Going!"の初回がTOWNHOUSEカッティングのCBSプレス、1985年にリリースされたサード・ソロの"No Jacket Required"はカッティングはMASTERDISK RLだがEMIプレスである。

ってことは、”Face Value”UK盤のカッティングの変遷は、初回がTML、1982年の"Hello, I Must Be Going!"のリリースに合わせた追加プレスのときがTOWNHOUSE、1985年の"No Jacket Required"のリリースに合わせた追加プレスのときがEMIカッティング、ってことなんじゃないだろうか。


UK盤は、ジャケットも、テクスチャーありからテクスチャーなしに変わるらしい。
そういや、日本盤もテクスチャー・ジャケットだった。
UK盤やUS盤が見開きジャケットなのに対して、日本盤はシングル・ジャケットだけどさ。
US盤にはテクスチャー・ジャケットってないのかな?

ジャケットのことはともかく、TMLカッティングの音は聴いてみたいよね。
とりあえず、US初回盤かUK初回盤を探すとしましょうかね。
ラベル:Phil Collins
posted by 想也 at 21:00| Comment(6) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月21日

Pink Floyd, AnimalsのUKオリジナルの怪

今日1月21日は、ピンク・フロイド(Pink Floyd)”Animals”のリリース記念日だというので、UKオリジナル(Harvest SHVL 815)を引っ張り出して、聴いていた。


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前にも話題にしたことがある(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2021-01-31.html)たいへん珍しい一枚である。

カートリッジによっては盛大に歪む厄介なレコードだ。

その後、Vernon Fitch氏によるWEBサイト"The Pink Floyd Archives"には登録されたかなーと確認してみたのだが、まだ登録されていなかった。
あそこに登録されていないものの素性が、ボクにわかるはずもない。

あらためて、このたいへん珍しい一枚の特徴を書き出しておこう。

マトは2U/2Uで初回カッティングだ。
マザー・ナンバーは、A面が3でB面が2である。

ここまでは普通のUKオリジナルだが、スタンパー刻印はどこにもない。
ってことで、思いっきりオーレイク(Orlake)・プレスっぽい。

しかも、盤の重量が160gもある。
これまた、思いっきりオーレイク・プレスっぽい。

しかし、この頃のオーレイク・プレスは、中心部分がテクスチャーというかザラザラした感じになっていて、独特のレーベル形状である。
よくわからないという方は、Vernon Fitch氏によるWEBサイト http://www.pinkfloydarchives.com/DUKLPPF.htm#Anim2 で確認してほしい。

うちの盤は、まぁ、普通のEMIプレスのレーベル形状なんである。

今回は、レーベル形状と送り溝を動画で紹介しよう。





160gあってスタンパー刻印がないとなると、限りなくオーレイク・プレスっぽいのだが・・・

このレコード、いったいどういう素性のものなんでしょうね?
ラベル:PINK FLOYD
posted by 想也 at 21:29| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする