2024年12月31日

2024年、心震わせてくれた盤~Albert Ayler, New GrassのUSオリジナル

一週間ほど前、月刊STEREO誌のYouTubeチャンネルで『「2024年、心震わせてくれた盤」の巻』という動画が公開された。
編集長のシュンスケさんとライターの田中伊佐資さんが、「心震わせてくれた盤」を交互に紹介していくという楽しい動画である。

そこで田中伊佐資さんが一発目にセレクトしたのが、アルバート・アイラ―(Albert Ayler)の"New Grass"だった。

このレコード、ボクも今年、USオリジナル(Impulse! AS-9175)を手に入れた。
ボクにとっても「心震わせてくれた盤」なのであった。

アイラ―ということでイメージするアヴァンギャルドな音楽は一曲目だけで、あとはジャズというより聴きやすいR&B系のブラック・ミュージックなのだが、そこはやはりアイラ―が吠えることで、まったく聴いたことのない音楽にも聴こえてくる。
なんだかクセになって、ターンテーブルに載せる機会がかなり多かった。

ってことで、このレコードで2024年を締めくくることにした。


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なんだか意図がよくわからない表ジャケットだが、裏ジャケットはかなりかっこいい。


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内ジャケットは、もっとかっこいい(笑)


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こうやって大きなジャケットを見て楽しめるのも、アナログ盤の醍醐味である。

ボクの手に入れた盤は、キング・レコードが直輸入盤に解説を付けて国内販売したものらしく、ImpulseのCSのほかに、悠雅彦さんの日本語解説が掲載されたインサートが付属していた。


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盤の方はといえば、両面ともマトはW1で、ほかに送り溝に発見できるのは、Longwear Platingでメッキ処理が行われたことを示すLW刻印だけだ。
初回盤で間違いないんじゃないかと思う。


さて、このレコードについては、内容と同じくらい「心震わせてくれた」ことがある。

ジャケも盤も美品であるにもかかわらず、実は、ハード・オフのジャンク・コーナーで見つけたのだ。
つまり、税込110円で入手したのである。

いやぁ、震えたなぁ(笑)


VIVA!ハードオフ・ドリーム!

ラベル:Albert Ayler
posted by 想也 at 23:07| Comment(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月12日

セカンド・プレスだっていいんじゃない?~Dinah Washington, For Those in Love

昨日、ちょっとした用事があって、東京(といっても多摩の方だけど)に行ったついでに、久しぶりにレコード・ショップに寄った。

なんだか目が点になるほど高騰しているレコードもあったのだが、そういうレコードは全体から見ればほんの一握りで、幸いボクの探しているようなレコードにはあんまり高騰の波は押し寄せていない。

ざっと見てまわったら、ずっと探していたレコードを4枚と、かなり掘り出し物だと思われるレコードを1枚発見した。
大収穫である。
いずれも高騰とは無縁のレコードばかりだ(笑)

ずっと探していたレコードについては、そのうちちゃんと記事にするとして、今日は、ボクが掘り出し物だと思って入手した一枚を紹介しよう。


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ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)”For Those in Love"のEmArcy盤(MG 36011)である。

白地部分が少し黄ばんでいるのでNMとまでは言えないかもしれないが、非常に綺麗な状態が保たれたジャケットだ。

レーベルは、銀環の小ドラマ―なのでセカンド・プレス(ファースト・プレスは銀環の大ドラマー)なのだが・・・


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ブルーバックなので、ジャケット的にはファースト・プレスである。


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これまたNMと言ってもいいくらいに綺麗な盤の方は、マトが両面ともYMGマトである。


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そして両面ともMF1だ。


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スタンパーは、Side 1はA4で、Side 2はA3である。


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https://microgroove.jp/mercury/index-ja.shtmlで確認すると、銀環大ドラマーのファースト・プレスでも、両面YMG/両面MF1/両面A3のようだ。
Side 1のスタンパーが1違うだけなんである。

限りなくファースト・プレスに近いセカンド・プレスなのである(笑)
ラベル:Dinah Washington
posted by 想也 at 23:13| Comment(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月22日

R.I.P. Tony Bennett

7月21日、トニー・ベネット(Tony Bennett)が亡くなった。

とはいえ、ボクは彼のファンというわけでもなく、彼の歌が聴けるレコードはこれしか持っていない。


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2018年9月にリリースされたダイアナ・クラール(Diana Krall)とのデュエット・アルバム"Love Is Here to Stay"だ。

聴き馴染みのあるガーシュウィンの名曲の数々をトニー・ベネットとダイアナ・クラールが歌うんだから、そりゃ悪いわけがない。

アナログのカッティングは、STERLINGのジョー・ニノ=へルネス(Joe Nino-Hernes)(読み方はこれでいいのか?)によって行われていて、音も良い。

愛聴盤とまで言えるかは微妙だが、なんだかんだで、けっこう聴いているレコードなんである。

タイトル曲の"Love Is Here to Stay"、トニー・ベネットのデビュー曲でもあった"Fascinating Rhythm"、それから"Nice Work If You Can Get It"については、スタジオ・ライブのMVも公開されているので、合わせて観ることにしよう。











R.I.P.
posted by 想也 at 12:23| Comment(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする