2021年08月15日

終戦の日

終戦の日には、"Imagine"を聴く。

"夢想家だ”と揶揄されようと、理想の未来を思い描くのである。

そう決めているので、今年ももちろん聴く。


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今年はUKオリジナルで聴いた。

両面マト1U、PORKY/PECKO刻印のあるジョージ・ペカム(George Peckham)のカッティング、インナースリーブ、ポスター、ポストカード(豚)付きの完品。
ジャケットにはちょっと皺があるのでEXとしても、盤その他の付属物はNMの美品。
20年ぐらい前に手に入れたときには、「完璧だぜ~」と思っていた。
当時はマザー/スタンパーについてはそこまで気にしていなかったのだ。

おそるおそる送り溝を確認すると・・・

3GGG/5GGA

両面合わせて5G・・・最新だぜ(違)
ラベル:John Lennon
posted by 想也 at 19:03| Comment(0) | George Peckhamの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月17日

The Who– Meaty, Beaty, Big & BouncyのUKオリジナル

レコード・コレクターズ4月号の初盤道は、「奇妙なマト1」という、これまでとはちょっと違う切り口から興味深い話を展開していた.

「奇妙なマト1」といえば、ボクがすぐに思い浮かべるのは、ザ・フー(The Who)のシングル・ヒットを集めた1971年リリースの編集盤"Meaty, Beaty, Big & Bouncy"のUKオリジナル(Track Record ‎2406 006)だ。

初盤道で「恋のピンチ・ヒッター」(Substitute)のUK盤シングルがとりあげられていた("Meaty, Beaty, Big & Bouncy"にはもちろんこの曲も収録されている)からすぐに思い浮かんだのかもしれないが、この「奇妙なマト1」の話はいずれ記事にしようとは思っていたのである。


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このレコードの場合、「奇妙なマト1」といっても、「二つあるマト1のどっちが初盤かわからない」という話ではない。

というのも、確かにどちらも「マト1」なのだが、レーベル形状からどちらが初盤なのかは明らかだからである。

1971年リリースだから、初盤は当然、フラットでマットなこのレーベルである。


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ところが、リムが凸になっているこのレーベルにも「マト1」が存在する。


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「ずっとマト1だっただけだろー」と思ったあなた!
違うんである。
どちらも、George Peckhamのカッティングであるにもかかわらず、違うんである。

初盤のマト1はこうだ。


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B面もマト1で、Runoutの刻印は次のようになっている。

Side A - PORKY 2406 006 A//1
Side B - PECKO 2406 006 B//1


それに対して、レイトのマト1はこうだ。


20180317-4.jpg


これまたB面もマト1で、Runoutの刻印は次のようになっている。

A PORKY PRIME CUT 2406 006 A//1 M
MASTER ROOM 2406 006 B//1 M

A//1やB//1の後のMはMaster Roomでカッティングされたことを示すものだし、B面にMASTER ROOMと手書きされているし、Master Roomカッティングであることは間違いない。
Peckhamが1970年代前半にMaster Roomに所属していたこととも符合する。

Discogsで確認すると、どうやらMaster Roomができたのは1973年のようなので、この2番目のマト1はおそらく1973年か74年にカッティングされたんじゃないかと思う(Peckhamは74年にI.B.C. Studiosに移っている)。

さらに、ボクは持っていないのだが、Discogsを見ると、Side AがPORKY A//1でSide BがMELY ! B//4という盤が存在するようだ。
これはおそらく、Side Bだけスタンパーが足りなくなって、Melvyn Abrahamsがあらたにカッティングしたんだろう。

要するに、こういうことだ。
1971年に初盤のためにPeckhamがカッティングをした(PORKY刻印盤)のだが、1973年か74年に大々的な追加プレスをすることになったとき、再び(そのときはMaster Roomに所属していた)Peckhamがカッティングを依頼された(A PORKY PRIME CUT刻印盤)。
このどちらもが、末尾A1/B1のマト1なのである。

同じPeckhamのカッティングなのだが、時間的にあいていることもあり、音はだいぶ違うので注意が必要だ。

ちなみに、初盤とレイト盤では、ジャケットもだいぶ違っている。

まず、表ジャケのタイトルのフォントが違う。


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手前が初盤ジャケで、奥がレイト盤ジャケである。

見開きの内側左のクレジットもかなり違っている。


20180317-7.jpg


向かって右が初盤ジャケで左がレイト盤ジャケだ。
初盤ジャケはE.J.Day製だが、レイト盤ジャケはHowards Printers製なので、レイト盤ジャケではE.J.Dayのクレジットが削られている(Howards Printers製であることは裏ジャケ右下に書いてある)。
そのほか、楽曲ごとのプロデューサー・クレジットや疑似ステレオ関係のクレジットが初盤ジャケにはない。
あと、何故だか、カタログ番号"2406 006 SUPER"がレイト盤ジャケでは消されているが、裏ジャケにも背表紙にも同じカタログ番号が残っているので、何故消したのか謎である。


しかし、初盤と同じ人間がリカッティングしてまたマト1って、なんでこんなことが起こるんだろう?
実に奇妙なのである。
ラベル:The Who
posted by 想也 at 23:10| Comment(2) | George Peckhamの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月02日

ROGER DALTREY, DALTREYのUKオリジナル

<ジャケットについて、いくつか発見があったので追記しました。>(2025年3月1日)
<kaori Eさんから、ドイツ製ジャケとG&L製ジャケについて情報をいただいたので追記しました。>(2025年3月1日)

今日3月1日はロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)の誕生日である。
ってことで、彼のファースト・ソロ・アルバム(Track Record ‎2406 107 - 1973)を聴いていた。


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ザ・フー(The Who)のアルバムでもよかったのだが、誕生日のお祝いなんで、顔がドアップのジャケットが相応しいかと(笑)
それに、このアルバム、ザ・フーとはまったく違うが、美しいメロディの佳曲が目白押しの実に良いフォーク・ロックあるいはポップ・ロック・アルバムで、ボクはお気に入りなのだ。

このアルバムのUK盤を、ボクは二枚持っている。


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最初に買ったのは、今日聴いていたやつだ。
このレーベルの盤である。


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Trackのフラット・レーベルだ。

これがファースト・プレスでいいんだろうと思っていたのだが、あるとき、ジャケットと同じデザインのカスタム・レーベルの盤があることを知った。
で、カスタム・レーベルがあるんならそっちが先か?と思って買ってみたのである。


20180301-4.jpg
20180301-5.jpg


A面は表ジャケット、B面は裏ジャケットのデザインが使われている。

では、これがファースト・プレスだったかというと、どうも違うようだ。
写真でもわかるかと思うが、このカスタム・レーベルは縁が盛り上がっている。この縁凸レーベルは確か74年頃から現れるものだ。
最初に手に入れた盤のレーベルはフラットだったので、このTrack通常レーベルの方がファースト・プレスだろう。

Runoutを見ると、どちらもMatrix末尾はA1/B2で同じだが、マザー/スタンパーはカスタム・レーベル盤のほうが進んでいる。

通常レーベル盤のマザー/スタンパーは下記のとおり。

2406107 A//1 11 6
2406107 B//2 11 12

それに対して、カスタム・レーベル盤のマザー/スタンパーは下記のとおり。

2406107 A//1 12 02
2406107 B//2 12 21

音を聴いてみても、カスタム・レーベル盤はやはり少しなまっている。

Discogsを見ると、フラットのように見えるカスタム・レーベルの盤が出ていたが、マザー/スタンパーは、うちのTrack通常レーベル盤とカスタム・レーベル盤の中間だった。
やはり、カスタム・レーベル盤がセカンド・プレスということでよさそうだ。

しかし、カスタム・レーベルとなると、セカンド・プレスとはいえ、「いらないや」とはならないところが悩ましい(笑)
ジャケットの色味もセカンド・プレスのほうが金色に輝いている(色味が違うこと自体は二枚並べた上の写真でわかるだろう)し、テクスチャーも深い。

手前がセカンド・プレスだが、テクスチャーの深さの違いがわかるだろうか?
ファースト・プレスも同じようなテクスチャーなのだが、浅いので、遠目だとよく見えなくなる。

20180301-6.jpg


内ジャケの色味もだいぶ違っていて、ファースト・プレスは白黒だが、セカンド・プレスは白黒というよりセピアである。


20180301-7.jpg


これだけ違うと、どちらも持っていたいと思うよね?(笑)


Discogsを見ていたら、ドイツ製ジャケに入ったカスタム・レーベル盤を発見した。
写真を見る限り、コーティングっぽい。
(kaori Eさんがドイツ盤をお持ちで、確かにコーティングだとのこと。)
コーディングなしテクスチャーの方が雰囲気があって良い気はするが、コーティング・ジャケにもちょっとそそられる(笑)

それよりも、いや~な発見をしてしまった。
ジャケットがGarrod & Lofthouse International Ltd.製のものが存在するのだ。
うちのは二枚とも、MacNeill Press Ltd.製なんである。

ファースト・プレスはジャケットがGarrod & Lofthouse International Ltd.製なんてことになったら、うちの盤はセカンド・プレスに格下げになっちゃうじゃないか。

しかも、Garrod & Lofthouse International Ltd.製ジャケットに入っている盤は通常レーベルで、マザー/スタンパーは下記のとおり、うちの通常レーベル盤よりも若いのだ。

2406107 A//1 11 2
2406107 B//2 11 6

ボクは蒼ざめた(大袈裟だっちゅうの)。

しかし、ボクは、別の登録を発見して、ほっと胸を撫でおろしたのである。
それは、MacNeill Press Ltd.製ジャケットに入っている通常レーベル盤で、マザー/スタンパーは次のようなものであった。

2406107 A//1 11 4
2406107 B//2 11 1

Garrod & Lofthouse International Ltd.製ジャケットに入っていた盤とどっちが若いか微妙だが、まぁ、どっちも最初からあったんだろう。
つまり、MacNeill Press Ltd.製ジャケットでもファースト・プレスでいいんじゃないかと思うのである。

kaori Eさんから、G&LとMacNeillでは、色あいやテクスチャーが違うということを教えていただいた。
画像も提供していただいたので、載せておこう。


20250301-1.jpg


G&L製ジャケットは、初期盤にしかなさそうだし、なんだか欲しくなってきたぞ。


ちなみに、このレコード、カッティングは名匠ジョージ・ぺカム(George Peckham)だ。
A面には"PORKY"、B面には"DUCKARSE GEORGE ADAM DAVIE"とある。
内ジャケットにも堂々とクレジットされている。

A1"One Man Band"イントロのアコギのストロークから、一気に引き込まれてしまうよ。
ラベル:Roger Daltrey
posted by 想也 at 00:29| Comment(0) | George Peckhamの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする