2025年01月26日

Cheap Trick at Budokanの日本盤

3日前の1月23日のこと、ロビン・ザンダー(Robin Zander)の誕生日だったので、1978年リリースのライブ・アルバム『チープ・トリック at 武道館』を引っ張り出して聴いた。

以前記事にしたことのあるUS盤(Epic FE 35795)である。
https://sawyer2015.seesaa.net/article/2021-02-22.html

この記事を書いたときには、US盤しか持っていなかったが、その後日本盤(Epic Sony 25•3P-5)も手に入れた。
そもそも、日本盤がオリジナルだから、持っていないとね。

とはいえ日本盤の方は、買ったときに一度さらっと聴いて、US盤の方がいいなーと思ったので、そのまま棚の肥やしになってしまった。
考えてみれば、じっくり聴き比べもしていない。
良い機会なので、この週末に聴き比べてみることにした。


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CBS SONYカッティングらしく、黄色い声援がより黄色く聴こえるので、これはこれでいいんだろうけど、US盤に比べると低域が沈まないし、空間的な音の広がりも少し劣る。

やはり、最初の印象通り、STERLINGカッティングのUS盤が好みである。

ただ、気になるのは、日本盤のマトがA5/B4と進んでいることだ。
「でも、Discogsを確認してもA5/B4しか登録されてなかったんだよなー」と、もう一度確認してみると、前に見た時には見落としたのか、それともあらたに登録されたのか、見本盤の登録があり、そこにはマトA3/B3というのが登録されているじゃないか。

見本盤だけA3/B3だったという可能性もあるが、このレコード、海外で評判になって国内売上と同じくらい輸出されたということだから、初回がマトA3/B3で、輸出対応のために増産の必要が生じて追加カッティングされたのがマトA5/B4という可能性も十分に考えられる。

マトA3/B3の日本盤は、US盤を凌ぐ音かもしれない。


あと気になるのが、うちの日本盤の送り溝にあるこの刻印である。


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A5の方のマザー/スタンパーが1 A 10、B4の方のマザー/スタンパーが1 A 19なのだが、Side 1の1 A 10のあとにビクター・プレスのスタンパー刻印のような※があるのだ。
点が三つだから、ビクターのルールでは、スタンパー・ナンバーは4ということになる。
つまりこれは、ビクターにメッキ処理を委託したってことか?
(10と4じゃ一致してないじゃないかと思うかもしれないが、1対1で対応していればいいので、数字は別に一致している必要はないと思う。)

CBS SONYプレスでもたまにこの※を見かけるから、CBS SONYでもこの刻印を使っていたという可能性もある。
もし、CBS SONYでもこの刻印を使ってたとして、やはりスタンパー・ナンバーを表すものだったとすると、スタンパー・ナンバーが二種類必要になるってことは、コピー・シェル使用ってことか?

さて、どっちの推測が正しいんだろう?
あるいは、どっちも間違っているんだろうか?
ラベル:Cheap Trick
posted by 想也 at 22:10| Comment(0) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月19日

HBD カルメン・マキ

5月18日は、カルメン・マキさんの誕生日である。

&OZ以降のレコードは、たまにターンテーブルに載せるので、今日は1969年にリリースされたデビュー・シングル「時には母のない子のように」を聴くことにした。

つい先日、「そういや持ってなかったな」と買ったまま、まだ聴いていなかったということもある(笑)


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あぁ、なんて昭和・・・
しかし、このときのマキさんて17歳か・・・

そういや、今日、タイムフリーで聴いた16日木曜放送のTHE TRAD@TOKYO FMがボブ・マーリー(Bob Marley)特集で、彼が、父親が61歳で母親が16歳のときの子どもだと知った(父親がイギリス人で母親がアフリカ系ジャマイカ人だってことは知ってたけど)。
で、一瞬、がんばろうかと思った(笑)
もちろん、16歳の子に興味はまったくないが、マキさんみたいな娘が現れたらわからないな(笑)
「あなたが欲しい」(B面曲のタイトルです。)なんて言われたら、堕ちてしまうかも~

ところで手持ちの盤は、センターがスモール・ホールの初回盤(定価370円、カタログ番号CBS SONY SONA 86024)なのだが、マザー/スタンパーが1-A-20/1-B-13というのはともかく、マトがA2/B1なんである。
A1があるのか?

日本盤シングルのマトなんてDiscogsにも載ってないよなーと思いつつ、一応チェックしたら、マトA2/B1でマザー/スタンパーが1-A-7/1-B-3というのが登録されていた。
どうやら、A2/B1が初回マトでよさそうだ。

ちなみに、ラージ・ホール盤のマトも登録されていて、こちらはA2/B2なのだが、レイトでマトが進んだってことなのかしらん?

それはそうと、このシングル、UK、ブラジル、アルゼンチンでもリリースされてたのね・・・
ブラジルやアルゼンチンは日系移民向けにリリースされたんだろうけど、UKリリースにはどういう経緯があったんだろうね?
posted by 想也 at 00:37| Comment(0) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月08日

ちょっとすっぱい想い出ってさ・・・

5月5日放送のロック大陸漫遊記@TOKYO FMをタイムフリーで聴いた。

「ハムバッカーストラトで漫遊記」ってマニアックすぎるだろー(笑)

そうかと思えば、最後の「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナーは、なんと、多岐川裕美さんの『酸っぱい経験』だと?
ロックじゃないのはいいとしても、別の意味でマニアックだ(笑)

草野さん、この曲を「良質な昭和ポップス」と評していたのだが、さにーさんのことを御存知なのかしらん?

それはともかく、『酸っぱい経験』である。
シングル(invitation VIHX-1519)を持っているので、引っ張り出してきた。


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美しいなぁ・・・
しかも、シャツのボタンを二つはずしたどころではないじゃないか。


     ♪ あなたの歴史のページの
     ♪ ちょっとすっぱい
     ♪ あたし 想い出にしてね


「甘酸っぱい想い出」ならプラトニックな恋の想い出だろうけど、「ちょっとすっぱい想い出」となると、これはやっぱり、年上の女性に奪われちゃう想い出ってことだよね。
そんな想い出、ないなー

例によって送り溝を見ると、これがなんと見本盤なみに若い。


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111※(点が4つなのでスタンパーは5)である(B面も同じ)。
やったー
と喜んだのも束の間・・・


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PMが、UVなんである。

Wikiによると、『酸っぱい経験』のリリースは1980年9月21年である。
Uは偶数年の9月、Vは10月を表すから、発売月の9月に一度使用されたスタンパーで発売翌月の10月にプレスされたものということになる。

PS裏側の歌詞の上(タイトル『酸っぱい経験』の上)にあるように、この曲ってカゴメ・トマト&レモンのイメージ・ソングで、そこそこヒットしたと思うんだけどな。
マト1のマザー1・スタンパー5で、使いまわしスタンパーを使用しての翌月プレスって、初動が遅かったのかしらん?

まぁ、いいか。
ビクター・プレスのスッケスケだし(笑)


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B面の『魔性の女』もボサノバ風で佳曲だよね。

そういえば、10年くらい前だったか、渋谷のMt.RAINIER HALLのエレベーターで、娘さんの華子さんと乗り合わせたことがあったんだけど、やっぱりすごく綺麗な人だったな。

『酸っぱい経験』を聴きながら、そんなことも思い出したのでありました(笑)
ラベル:多岐川裕美
posted by 想也 at 23:00| Comment(0) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする