2024年12月22日

HBD キース~Still LifeのUSオリジナル

SSブログからSeesaaブログへの移行、どうやら問題なく完了したようだ。
ってことで、移行記念の投稿をするのである。

4日前の12月18日がキース(Keith Richards)の誕生日で、ここ数日、ストーンズ(The Rolling Stones)やキースのソロをいろいろ聴いていたので、その中から、今回は、このレコードのことを取り上げるとしよう。


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1981年の北米ツアーの模様をおさめたライブ・アルバム"Still Life"のUSオリジナル(Rolling Stones Records COC 39113)である。

UKオリジナル(Rolling Stones Records CUN 39115)も持っているが、北米ツアーが録音されているんだから、US盤で聴かないとね。


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(向かって右の汚いのがUKオリジナル、左の綺麗なのがUSオリジナル。)



それに、そもそも、このレコード、US盤がオリジナルである。

UK盤もインナースリーブにはボブ・ラディック(Bob Ludwig)のカッティングだと明記されている。


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(UKオリジナルのインナースリーブは、ペラペラのUSオリジナルのインナースリーブと違って、厚紙でオリジナル感はある。)


しかし、実際はアビーロード・スタジオのニック・ウェブ(Nick Webb)のカッティングなのだ。


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(UKオリジナルの送り溝には、ニック・ウェブのカッティングであることの証として、両面にNICKZと刻まれている。)



ラディックがカッティングしているUS盤の方がオリジナルだと言わざるをえない。


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(USオリジナルの送り溝には、ラディックによるカッティングであることの証として、両面にMASTERDISK RLと刻まれている。)



高音質というわけではないが、ボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)の録音&ミックスに、ラディックのマスタリング&カッティングの分厚い音が、ライブの醍醐味を十分に伝えてくれる。


USオリジナルには、東海岸のSP工場プレスと西海岸のAR工場プレスがある。
どちらがオリジナルかと言えば、MASTERDISKカッティングだし、EDP(EUROPADISK)でメッキ処理が行われているから、東海岸のSP工場プレスの方ということになるかな?
うちのは西海岸のAR工場プレスなので、ちょっと残念。
でも、どうやらファースト・プレスっぽいので良しとしよう。

ファースト・プレスっぽいというのは、このレコード、SP工場プレスもAR工場プレスも、同じ特徴を持った二種類のレーベルがあって、前後関係がありそうなのだ。

この頃の北米におけるミック=キース曲のパブリシャーは、少なくとも"Sticky Fingers"以前の楽曲についてはABKCO Music Inc.であることが、1977年リリースのライブ盤"Love You Live"のパブリシャー表記で確認できる。

ところが、うちの盤のレーベルA面は、こんな表記なんである。


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"All songs published by Colgems-EMI Music, ASCAP except..."てことは、ミック=キース楽曲は全部Colgems-EMI Music Inc.がパブリシャーってことになっているのだ。


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違う、そうじゃない。

Colgems-EMI Music Inc.がパブリシャーなのは"Shattered"だけで、"Under My Thumb"と"Let's Spend The Night Together"のパブリシャーはABKCO Music Inc.のはずだ。

B面もこうだ。


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やはり、ミック=キース楽曲は全部Colgems-EMI Music Inc.がパブリシャーってことになっている。


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これまた、違う、そうじゃない。

"Let Me Go"と"Start Me Up"のパブリシャーはColgems-EMI Music Inc.でいいが、"Satisfaction"のパブリシャーはABKCO Music Inc.のはずなんである。

さっき言ったとおり、このミス・クレジットのレーベルは、SP工場プレスにも、AR工場プレスにもある。
そして、"Under My Thumb"、"Let's Spend The Night Together"、"Satisfaction"のパブリシャーがABKCO Musicと正しく表記されているレーベルもまた、SP工場プレスにも、AR工場プレスにも存在する。

これはやっぱりミスってる方が先だろう。

ってことで、うちのはファースト・プレスっぽいというわけだ。

このミス・クレジット盤がどのくらい出回ったのかは知らない。
でも、ストーンズだからねぇ。
すぐに気づいて修正したとしても、すでに相当な枚数が出回ってしまってたはずで、まったくレアではないと思うなー
posted by 想也 at 20:17| Comment(2) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月25日

Miss You Charlie

8月24日は、チャーリー(Charlie Watts)の命日である。
もう3年になるのね・・・

昨日、有賀幹夫さんがXにポストしてくれたとびきり素敵なチャーリーの写真を眺めながら、一日遅れだけど、このレコードを聴いていた。


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1967年の暮れにリリースされた日本独自編集盤『YOUR POLL WINNERS』(キングレコード SLC 184)である。
ミュージック・ライフ誌が行ったファン投票で選ばれた12曲で構成された、ちょっと変わったレコードだ。

世の中広しといえども、このレコードを引っ張り出して追悼していた人は、あんまりいないだろうな。

ボクにしても、押し入れの奥に仕舞い込んでいたレコ―ドである。
ターンテーブルに載せたのってどのぐらいぶりだろう?
25年ぶりくらい?

8頁のブックレットが綴じ込まれた豪華な作りのジャケットで、写真もいろいろ載っていた記憶があったので、その写真のチャーリーを紹介しようと思い立ったのが、このレコードを引っ張り出した理由だ。

内ジャケット左側には、一人だけなんとなく緊張したような面持ちのチャーリー。


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綴じ込みブックレットの表紙には、英国紳士然としたチャーリー。


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綴じ込みブックレット最後から二番目のページには、なんだかお茶目なチャーリー。


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Miss You Charlie.


R.I.P.
ラベル:The Rolling Stones
posted by 想也 at 21:52| Comment(0) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月27日

Sweet Sounds of Heaven

"Sweet Sounds of Heaven"の10インチが届いたので、早速聴いている。


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45回転の10インチの音は、キレもヌケも鮮やかで、まさにシングルの音だ。
くぅ~たまらん!

カッティングは、"Angry"や"Hackney Diamonds"と同じく、メトロポリス・マスタリング(Metropolis Mastering)のマット・コルトン(Matt Colton)によって行われている。


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この10インチも片面のみ収録で、片面はロゴのエッチングになっているが、"Angry"と同じなので割愛。


"Sweet Sounds of Heaven"については、ニューヨークのクラブ、Racket NYCで行われた"Hackney Diamonds"のリリース・パーティーで披露された演奏が公開されている。





ブレイク後のミックとガガの掛け合いが圧巻だ。

やっぱりストーンズは最高なんである。
ラベル:The Rolling Stones
posted by 想也 at 22:30| Comment(0) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする