昨日、Xで(慣れねーツイッターって言っちゃいけないのかしらん?)、ディスクユニオンの山中明店長がおもしろいことをつぶやいていた。
ストーンズ(The Rolling Stones)の"Sticky Fingers"は、発売当時、ジッパー剥き出しで重ねられてダンボールに梱包されて出荷されたために、後ろの表ジャケットのジッパーが前の裏ジャケットを傷つけて、みんな裏ジャケットにジッパー傷を負わされてしまっているというのだ。
ただ、そうすると、ダンボールの一番後ろに詰められた個体は無傷なはず。
そうした無傷の個体を持っている方いますか?
というような問いかけだった。
なるほどー
ジッパーのせいでレコード自体についてしまっているキズは気になっていたし、表ジャケットのジッパーが隣のレコードのジャケットや盤を傷つけないようにすることには気をつけてはいたが、裏ジャケットは気にしたことがなかったよ。
ってことで、早速、うちの"Sticky Fingers"の裏ジャケットを確認してみた。
うちには、"Sticky Fingers"が三枚ある。

UKオリジナル(Rolling Stones Records COC 59100)が2枚とフランス盤(Rolling Stones Records COC 59 100)が1枚である。
奥の金ジッパーの2枚がUKオリジナルで、手前の銀ジッパーがフランス盤だ。
裏ジャケがもっとも大きなダメージを受けていたのはフランス盤で、こんな状態になっていた。

UK盤については、一枚には、スレとわずかなへこみが認められた。

へこみがわかるように拡大してみよう。

もう一枚のほうは、スレはあるものの、へこみはほとんどない。

浅いへこみが僅かにある程度だ(最初、気づかなかったくらい浅い)。

いずれも無傷というわけではないので、ダンボールの一番後ろに詰めれらた個体ではないだろうが、ジッパー由来の傷にもかなりの個体差があるというのはおもしろい。
考えてみれば、たとえば仮に見開きジャケットのレコード20枚が入るダンボールに梱包されて出荷された場合、20枚入れてキチキチにして出荷したら、かなりのダメージを受けただろう。
それに気づいて、19枚入りとか18枚入りとかで出荷されたとすれば、それなりにダメージは小さくなっただろうし、間に緩衝材みたいなものを挟む工夫とかをすれば、もっとダメージは少なくなっただろう。
そういう工夫が行われたか、行われたとしてどんな工夫が行われたかは、案外、国によって全然違っていて、もしかしたら、同一国内でも工場によって違っていたかもしれない。
うちにある三枚のダメージの違いを眺めながら、そんなことを考えたのであった。
ところで、このレコードの保管については、みなさん、どのような工夫をしているのだろうか?
レコードを傷つけないように、ダイカットスリーブに入れて別保管というのは当然として、隣のレコードにダメージを及ぼさないようにする工夫もしないといけないよね。
ボクは、ダンボールを繰りぬいたものを挟んでいる。

ただ、これだけだと、押さえつければジッパーが悪さをするので、外袋のジッパーが当たるあたりに緩衝材を切って貼り付けてある。

とりあえず、これで問題は生じていないが、もっと完璧な方法を知ってるよって方は、ぜひ教えてくださいな。