2022年08月25日

Miss You Charlie

8月24日は、チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)の命日である。
もう1年経つんだねぇ・・・

チャーリーを偲ぶのに、どのレコードをターンテーブルに載せるか迷ったのだが、これにした。


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ストーンズ(The Rolling Stones)の英本国では7作目のスタジオ・アルバムにあたる"Beggars Banquet"である。
このレコードは、こうして見開きジャケットを開いて、内ジャケを見ながら聴きたくなるよね?


ちなみに、"Beggars Banquet"を選んだ理由は、これである。


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レコード・コレクターズ2021年12月号に掲載されたチャーリー追悼特集の中の「チャーリー・ワッツ名演選」で24曲が選ばれているのだが、そのたった24曲のうち3曲が"Beggars Banquet"から選ばれているのだ("Sympathy for the Devil"、"Street Fighting Man"、"Salt of the Earth")。
まぁ、"Get Yer Ya-Ya's Out"と"Let It Bleed"からも3曲づつ選ばれてるんだけどね(偏りすぎじゃない? 笑)。

最初の写真でわかるかと思うが、ボクが聴いていたのは、UKオリジナルのステレオ盤(Decca SKL.4955)だ。
このステレオ盤、ラウドで凄い音だよねぇ。
ちなみに、うちの盤のマトは1K/1Kである。
この音がマト1K/1Kだけなのか、他のマトの盤もそうなのかは、知らない。

UKオリジナルのモノラル盤(マトは4A/3A)も持っているが、こんなにラウドには鳴らない。


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並べて撮っても、どっちがステレオでどっちがモノラルかわからないな(笑)

このブログらしく、初回盤判定といきたいところだが、レーベル・バリエーションがいろいろありすぎて、お手上げである。

とりあえず、ステレオ盤のほうは、"Patents Pending"ジャケットなので、ファースト・プレスと判定してしまうのである。


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チャーリー、ラウドなステレオ盤で聴くあなたのドラムは、また格別だよ。

R.I.P.
ラベル:The Rolling Stones
posted by 想也 at 00:31| Comment(0) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月19日

HBD キース~Out of Our HeadsのUKオリジナルMONO

本日12月18日は、キース(Keith Richards)の誕生日である。

何を聴いてお祝いしようか悩んだのだが、最終的に、このレコードを選んだ。
ストーンズ(The Rolling Stones)のレコードの中で、個人的にもっともジャケットが好きなレコードだからである。


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1965年にリリースされたサード・アルバム"Out of Our Heads"のUKオリジナルMONO(Decca LK 4733)だ。
くぅ~かっこいいっ!
かっこよすぎるぞ。

かっこよすぎるので、拡大してしまおう。


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いやぁ、ホント、惚れ惚れするよね。

そういえば、このアルバムのUKオリジナルMONO盤は、マトが不可解だよねぇ・・・

うちのは末尾9B/9Aで、20年くらい前に手に入れたときには、すごーくレイトなんだと思った。
ところが、どうも8B/9Aってのが一番若いんじゃないかって話を聴いて、そのうち7B/7Aってのがが存在するんだと聴いた。

いずれにしても、9B/9Aはそんなにレイトでもなさそうだ。
レーベル的にも、Stones on DECCA(https://www.stonesondecca.com/the-60s-decca/out-of-our-heads/)でVersion1とされているものだし、初回レーベルの仲間だろう。


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それにしても、どうしてこんなにマトが進んでるんだろう?
何か知ってる方には、ぜひ教えていただきたいのである。


以下妄想をひとつ(笑)

Deccaのマト末尾のアルファベットは、誰がカッティングしたかを表している。
このレコードでは、Side 1の末尾はBなのでRon Masonが、Side 2の末尾はAなのでGuy Fletcherがカッティングしているということだ。

Discogsで確認できるマトは、すべて、Side 1は末尾B、Side 2は末尾Aだ。
つまり、Ron MasonはSide 1を専門にカッティングし、Guy FletcherはSide 2を専門にカッティングしたということである。

Side 1とSide 2で何故別のエンジニアがカッティングを担当したのかというと、これは同時にカッティングができるからじゃないかと思う。
カッティング・レースが2台あれば(天下のUK Deccaだから、レースは何台もあっただろう)、二人で手分けしてカッティングすれば、半分の時間でカッティングが完了する。
カッティングするラッカーが一枚ではなく複数枚だとすると、節約できる時間も多くなる。

つまり、録音からリリースまでの時間的余裕があまりなかったために、カッティングにとれる時間が限られていて、手分けしてカッティングする必要があったんじゃないだろうか?

そんな大急ぎの状況だったので、カッティングに不完全なミックスのマスターテープがまわされるといったような事態が生じて、最初にカッティングしたマト6までは全部ボツになってしまった。

な~んてことがあったのかなーと思ったのだが、どうだろう?

いや、妄想ですよ、妄想(笑)
ラベル:The Rolling Stones
posted by 想也 at 00:03| Comment(0) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月21日

GET OFF OF MY CLOUDと(I Can't Get No)SATISFACTIONのUKオリジナル

最近、有賀幹夫さんがチャーリー(Charlie Watts)のとびきり素敵な写真をしばしばTLで見せてくれていて、そのたびに追悼の気持がよみがえっているし、今月号のレコード・コレクターズ(2021年12月号)には、「追悼チャーリー・ワッツ」という特集もあって、寺田正典さんの「時代を超えて愛された軽やかな”ロール” 世界最強のロック・バンドを支えたドラマーの功績をふりかえる」という記事や犬伏功さんと増村和彦さんによる「チャーリー・ワッツ名演選 楽曲を支え躍動させた絶妙なドラミング」という記事が掲載されているので、レココレ片手に、今夜はボクも、チャーリー追悼の夜である。

ちょうど、比較的最近手に入れたストーンズ(The Rolling Stones)のUKオリジナル・シングルの中に、犬伏さんと増村さんの記事で取り上げられているものがあったので、それを中心に聴くことにしよう。


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"GET OFF OF MY CLOUD"(Decca F 12263)と"(I Can't Get No)SATISFACTION"(Decca F 12220)である。

ストーンズのUKオリジナル・シングルには、かなりレーベル・バリエーションがあるようだが、さしあたり気にしないことにした(笑)

ボクが手に入れた"GET OFF OF MY CLOUD"はこんなレーベルである。


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マトは1C/2Cだ。
1C/1Cというのも存在するが、2C/1Cや2C/2Cも普通にあるようなので、1Cと2Cは最初に同時にカッティングされたものと思われる。
スタンパーは1 KC/3B CBでけっこう進んでいるが、音はそんなになまっている感じはしない。
マト末尾のCは、Trevor Fletcherによるマスタリング/カッティングであることを示す。

"(I Can't Get No)SATISFACTION"のほうは、こんなレーベルだ。


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こちらのマトは1C/3Cだ。
これまた1C/1Cというのも存在するが、Side 1のバリエーションとして1C、2T、3Cが、Side 2のバリエーションとして、1C、2C、3Cがあるようだ。
これらのマトで様々な組み合わせがある。
うちの1C/3Cは、スタンパーが1 U/1 BMとかなり若い。
ってことで、上記両面3種類づつあるマトの様々な組み合わせはどれも最初からあったんじゃないかと思う。
マト末尾Cは、上記のとおりTrevor Fletcherだが、マト末尾Tは、Gil Wentによるマスタリング/カッティングであることを示す。
両面あわせて6回のカッティングのうち、1回だけ別のエンジニアというのも、おもしろい。
時間的に間に合わなくて応援を頼んだとか、あるいは若いやつに経験を積ませるためにちょっとやらせてみたとか、そんなところだろうか。


では、寺田さんの記事を読みながら、あるいは、犬伏さんや増村さんの楽曲解説を読みながら、チャーリーのドラムに意識を集中させてレコードを聴くことにしよう。

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ラベル:The Rolling Stones
posted by 想也 at 00:16| Comment(0) | The Rolling Stones | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする