2025年09月06日

Queen, Sheer Heart AttackのUKオリジナル

今日9月5日は、フレディ(Freddie Mercury)の誕生日である。
ってことで、ささやかながらフレディ生誕祭を開催していた。

一発目は、フレディの死から4年後の1995年にリリースされたアルバム"Made in Heaven"のUKオリジナル(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-11-25.html)。
天国のフレディにご挨拶って感じ?

二発目は、ファーストのオランダ盤(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-07-30.html)。
生誕祭だからね、ファーストが聴きたくなるよね。
何故オランダ盤なのかは、記事をご覧くださいませ。

ファーストを聴いている途中で、先月と今月の初盤道が100回記念!でクイーン(Queen)を取り上げていたのを思い出した。
これを聴かないと紙ジャケ探検隊に怒られる~(笑)


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英本国では1974年11月8日にリリースされたサード・アルバム"Sheer Heart Attack"のUKオリジナル(EMI EMC 3061)である。

フレディ生誕祭の最後はこれで締めくくるのだ。


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詳しい初盤条件は初盤道を読んでいただくとして、うちの盤をチェックしてみよう。

インナースリーブは、なんとか初盤条件をクリアできたようだ。


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しかし、ジャケットで撃沈。


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昔から知ってたけどねー(笑)

しかし、TMLカッティングなのでマト4U/4Uというのはいいとしても、スタンパーがGTO / GTDというのは、ちょっと情けない。
三桁かよ・・・


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そんなわけで、スタンパーの若い初盤ジャケットの盤をずっと探してはいるのだが、なかなか出会わないのよね。
ラベル:Queen
posted by 想也 at 00:27| Comment(4) | TMLの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月06日

Harry Nilsson, Nilsson SchmilssonのUSオリジナル~TML刻印の変遷に関する続報

4月6日はダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)の誕生日ということで、彼の参加したハリー・ニルソン(Harry Nilsson)の"Pussy Cats"を聴いていたのだが、ニルソンといったら、やっぱり"Without You"が聴きたくなる。

ってことで、このレコードを引っ張り出した。


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1971年11月11日リリースの"Nilsson Schmilsson"のUSオリジナル(RCA Victor LSP-4515)である。

まぁ、USオリジナルといっても、ファースト・プレスではない。
このレコード、すぐに表ジャケットのタイトル文字を大きくしたジャケットへの差替えが行われたので、タイトル文字の小さい差替え前のジャケットでなければファースト・プレスとは言えないが、うちのは差替え後のジャケットだからである。

タイトル文字が大きいとか小さいとか言っても、比べてみなければわからないが、識別は簡単にできる。
差替え後のジャケットは、表側の左下にREと印刷されているからである。


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ちなみに、裏ジャケットも、当初、ギターの"Chris Spedding"の名前が”Chris Speddin"となっている誤植があって、これまた修正されている。
どうやら表と裏の修正は同時ではなかったようで、表だけ修正されて裏は修正されていないというものもDiscogsには登録されている。
うちのは、裏も修正されているもので、裏ジャケット左下にもREと印刷されている。


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つまり、厳密に言えば、うちのはサード・プレスということになる。
だから、ファースト・プレスを見つけたら買おうとは思っているのだが、このジャケットの差替え、ホントにすぐに行われたようで、うちの盤も鮮度抜群で鳴るのだ。
で、まぁ、これでもいいかという気にもなっている(笑)

それよりも、今日引っ張り出して、ひとつ大きな発見をしてしまった。

これである。


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このレコード、TML刻印があるということは、TMLでカッティングが行われたということである。
裏ジャケットにもダグ・サックス(Doug Sax)への謝辞がある。


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それがどうして大きな発見なのかって?

それは、このレコードが1971年11月11日リリースだからである。

ボクは以前、手書きのTML刻印が現れるのは、1973年5月にリリースされたジョージ(George Harrison)の"Living in the Material World"が最初ではないかと推測していた(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-03-13.html をどうぞ)。
それが1年半ほど遡ってしまったのである。

"Living in the Material World"が最初だと推測したのは、その前月リリースのイーグルス(Eagles)”Desperado”には刻印がなかったからなのだが、考えてみれば、”Desperado”の場合は、裏ジャケットに"Mastered at The Mastering Lab"と明記されている。
送り溝にまで彫らなくてもいいかと思ったとしても不思議はない。
"Nilsson Schmilsson"の場合は、ダグ・サックスの名前はクレジットされているが、TMLのクレジットはないから、送り溝に刻む必要を感じたのだろう。

ってことで、手書きのTML刻印の始まりは、リリース前月のカッティングだとして、1971年10月としておきたい。
1971年8月リリースのザ・フー(The Who)"Who's Next"は、ジャケットに何のクレジットもなく、かつ、送り溝にもTML刻印はないから、手書きTML刻印の開始時期は、さらに遡るとしても2~3か月の気がするなー
ラベル:Harry Nilsson
posted by 想也 at 22:08| Comment(0) | TMLの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月18日

ステッカーで考レコ学~Randy Travis, Storms Of LifeのUSオリジナル

カントリー・ロックなら日常的に聴いているが、ど真ん中のカントリー・ミュージックとなると、ほとんど聴かない。

それでもたまに無性に聴きたくなるときがあって、こんなレコードを引っ張り出したりする。


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1980年代半ばのネオ・トラディッショナル・カントリー・ムーブメントを牽引した一人、ランディ・トラヴィス(Randy Travis)が、1986年6月にリリースしたメジャー・デビュー・アルバム、"Storms Of Life"のUSオリジナル(Warner Bros. 1-25435)である。

このレコード、カッティングがTMLのマイク・リーズ(Mike Reese)によって行われていて、音もすこぶる良い。

裏ジャケには"Originally mastered at Mastering Lab by Mike Reese"とクレジットされているので、レイトになるとTMLカッティングではないものもあるのかもしれないが、うちのには両面にTML-M刻印があるので、とりあえず合格である。

ただ、気になるのは、シュリンク上に貼られたステッカー二枚だ。

この手の「ヒット曲が入ってるよ」とか「なんちゃら賞を受賞したよ」とかいうステッカーは、初回盤じゃないことの証明だったりするからである。

「ヒット曲が入ってるよ」ステッカーについては、シングル先行リリースでないと、初回盤に貼ってあることはありえないし、「なんちゃら賞を受賞したよ」ステッカーについては、その受賞がリリースに先行してなきゃいけないので、さらにハードルが高くなる。

では、このレコードの場合はどうか。


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まず、「ヒット曲が入ってるよ」ステッカーについては、"1982"と"On the Other Hand"がすでにヒットしていたはずである。
ってことで、英語盤Wikiでリリース日を確認すると、"On the Other Hand"が1985年7月、"1982"が1985年12月リリースだ。
アルバム・リリースの前年にリリースされていたんである。
つまり、このステッカーは初回盤に貼られていておかしくない。

では、「なんちゃら賞を受賞したよ」ステッカーの方はどうか。
Academy of Country Musicというところが、Top New Male Vocalist of the Yearという賞をトラヴィスに授与したのが何年なのかが重要である。

幸い、Academy of Country MusicのWebサイト https://www.acmcountry.com/ があって、過去の各賞受賞者が検索できるようになっていた。
トラヴィスがTop New Male Vocalist of the Yearを受賞したのは1985年、やはり、アルバム・リリースの前年であった。
つまり、このステッカーも初回盤に貼られていておかしくない。

ってことで、うちの盤も初回盤でいいんじゃないかなー

このアルバム、300万枚以上売れたらしいので、レイトもたくさんありそうだ。
初回盤だと確認できて嬉しいのである。

あっ、でも、前年からシングル・ヒットを飛ばしていて、新人賞みたいのまで受賞していたわけだから、初回盤も大量にプレスされてたのか?
だとしたら、初回盤でも、あんまり有難味はないか(笑)
ラベル:Randy Travis
posted by 想也 at 21:15| Comment(0) | TMLの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする