2025年05月18日

Jack Johnson, In Between DreamsのUSオリジナル

今日5月18日は、ハワイのSSW、ジャック・ジョンソン(Jack Johnson)の誕生日である。

ってことで、彼の作品の中で一番好きな、このレコードを聴いていた。


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2005年にリリースされたサード・アルバム"In Between Dreams"のUSオリジナル(Brushfire Records B0004149-01)である。

レイドバック感が心地よいオーガニックなアコースティック・サウンドに身をゆだねれば、いつでも気分はハワイだ(行ったことないけど 笑)。

それに、ホント、音の良いレコードなんである。


送り溝はシンプルだ。


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これ以外には、ちょっと離れたところにアルファベットが一つスタンプされているだけである。

この筆跡、なんとなくバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)ぽいなーと思ったら、内ジャケに明記されていた。


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ってことは、離れたところに刻印されているこのアルファベット(両面にある。)は、GrundmanのGなんだろうか?


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もっとも、彼が送り溝に痕跡を残すときは、基本的に手書きのBGだから、もしかしたら別の意味があるのかもしれない(たとえば、プレス工場の識別記号とかね)。


Discogsを見ると、US盤でもBGカッティングじゃないものもあるようで、送り溝にNRPと刻まれているものは、Nashville Record Productionsでのカッティングとのことだ。

BGカッティングとNRPカッティングが最初から両方あったのか、それとも前後関係があるのかわからないが、前後関係があるのだとしたら、内ジャケットに"Mastered by Bernie Grundman"と明記されている以上、BGカッティングが先だろう。

NRPカッティングじゃなくて、ホッと胸を撫でおろしたのであった(笑)
ラベル:Jack Johnson
posted by 想也 at 22:39| Comment(0) | Bernie Grundman(BG)の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月29日

James Ingram, It's Your NightのUSオリジナル

今日1月29日は、ジェームス・イングラム(James Ingram)の命日だと、TLに教えてもらった。
もう亡くなってたのね・・・

彼のことは、名前はなんとなく知っていたが、つい先日までちゃんと聴いたことはなかった。
近所のハードオフやブックオフにぶらりと立ち寄ったときに、ソウル系の良さそうなアルバムのUSオリジナルを見つけたら買うようにしているのだが、昨年末のこと、1983年にリリースされた彼のデビュー・アルバム"It's Your Night"のUSオリジナル(Qwest Records 1-23970)を見つけた。
それで初めてちゃんと聴いたのだった。

命日だし、今宵はこのアルバムを聴くことにしよう。


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80年代ソウルのヒット・アルバムだから、そういう内容である。
聴いてると、なんとなく青春時代の甘酸っぱい思い出が蘇ってしまう(笑)

マスタリングはバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)で、インナースリーブにも明記されている。


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"Originally Mastered"だから、レイトになると、BGカッティングではないものもあるのかもしれないが、うちの盤は間違いなくBGカッティングである。


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”5”をひっくり返したような”2”といい、”る”に見える”3”といい、間違いなくBGの筆跡だ。

良い音である。


R.I.P.
ラベル:James Ingram
posted by 想也 at 23:45| Comment(0) | Bernie Grundman(BG)の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月13日

Phoebe Snow, Phoebe SnowのUSオリジナル

紙ジャケ探検隊(真保安一郎氏と書くより、こっちの方がシックリくるので、このブログではこれまでどおりでいきます。)の言うとおり、曲良し、演奏良し、音質良し、と三拍子揃った名盤なので、今宵もこのレコードを聴いている。


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フィービ・スノウ(Phoebe Snow)が1974年にリリースしたファースト・アルバムのUSオリジナル(Shelter Records SR 2109)である。
探検隊からアメリカ土産にもらった正真正銘の初盤だ。

前の記事と同じ写真ではつまらないので、今日はAudio TechnicaのカートリッジAT33MLを主役にして撮ってみた。
先週末に突如思い立って付け替えたのだが、AT33MLを使うのって3年ぶりぐらいじゃないだろうか。


さて、このレコード、究極の鮮度感を味わいたいのなら、『初盤道』183頁以下を参考に正真正銘の初盤を探す必要があるが、まぁ、そこまでこだわらなくても、十分に良い音で楽しめる。

クレジットはなく、確証までは得られない筆跡鑑定によるものなので、『初盤道』では言及されていないが、このレコードのカッティングはバーニー・グラインドマン(Bernie Grundman)の仕事だと思う。


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筆跡全体からもBGらしい筆跡だという印象を受けるが、B面のマトの冒頭の”5”をひっくり返したような”2”は彼の筆跡に間違いないだろう。

BGの素晴らしい仕事を、AT33MLが、MCらしく繊細に表現してくれる。
そして、フィービはやっぱり最高だと実感するのである。
ラベル:Phoebe Snow
posted by 想也 at 22:23| Comment(0) | Bernie Grundman(BG)の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする