2023年06月25日

HBD ジェフ

ブログの更新も、なんだか毎週末から隔週末になりそうな雰囲気である。
仕事がとくに忙しくなったわけではないのだが、最近ちょっと時間の使い方が変わってきて、音楽を聴く時間自体が減っているのだ。

まぁ、でも、完全に潜ってしまうことはないと思うので、ながーい目で見てくださいませm(_ _)m


さて、6月24日は、ジェフ・ベック(Jeff Beck)の誕生日である。
TLにも、彼のレコードが溢れていたが、ボクも当然、彼のレコードをターンテーブルに載せるのである。


20230624-01.jpg


大名盤"Blow by Blow"に続いて、翌1976年にリリースされた、これまた大名盤"Wired"のUSオリジナル(Epic PE 33849)である。
(このレコードについては、すでに、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-03-19 で記事にしている。)

大名盤なので、ジェフ・ベック追悼特集号だったギター・マガジン2023年4月号の「ジェフが残した作品たち」として編集部が選んだ6枚の中にも入っている。


20230624-02.jpg


いやぁ、この追悼特集号は力が入っていたよねぇ。
本体も永久保存版だけど、付録小冊子「ジェフ・ベック名演選 特別譜面集」も永久保存版で、使うときには、そのまま使って汚したりしないように、コピーして使うだろうな(笑)

それはそうと、「ジェフが残した作品たち」のページで使われている"Wired"のジャケット画像が、日本盤のうえに、1979年の再発盤(Epic 25·3P-59)てのは、どうなの?
日本盤でもいいけど、せめて初回盤のジャケットを載せればよかったのに。

まぁ、でも、WEBでは、紙ジャケ探検隊の記事が公開されてるからいいか(笑)

https://guitarmagazine.jp/article/2023-0323-jeff-beck-wired-design/

さっき気づいたのだが、この記事の「ヤン・ハマーはNemperorレコーズの所属だ、とのクレジットも追加。」というのは濡れ衣である。
このクレジットは、初回盤ジャケットでも、4枚並んだ画像の左上にある。
だから、正確には「追加」ではなく「移動」である。
ヤン・ハマー(Jan Hammer)の名前が追加されたのは、4カ所ではなくて3カ所だ。
まぁ、だからといって、紙ジャケ探検隊の言う「オレがオレがオレが作った、このヤン・ハマー様の作品なのだ!」感が薄まるかといえば、そんなことはないのだが(笑)

ところで、クレジットの追加といえば、セカンド・ジャケットで"Play With Me"のクレジットに"Narada Michael Walden - Drums"が加えられたのだが、これって、単に、初回盤ジャケットではミスで落ちちゃってただけなんだろうか?
ちょっと気になるのである。
ラベル:JEFF BECK
posted by 想也 at 00:48| Comment(0) | Jeff Beck | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月24日

Scatterbrainは何分?~Jeff Beck, Blow by BlowのUKオリジナル

STEREO誌の今月号には「俺たちのジェフ・ベック」という追悼特集があり、紙ジャケ探検隊が試聴会に参加している(書いているのも探検隊だった。)というので、買ってきた。


20230223-04.jpg


で、その特集を熟々と読みながら、ジェフ・ベック(Jeff Beck)"Blow by Blow"のUKオリジナル(Epic S EPC 69117)を聴いていた。
試聴会で聴かれていた"Blow by Blow"は、UKオリジナルではなく、US盤のWLPだったのだが、うちのUS盤はWLPではないし、通常のUS初回盤は持っているが、ボクの耳には、UKオリジナルの方が好ましい音に聴こえるからである。
(ジャケットの紙質は断然US盤の方が好きだが。)

熟々と読んでいても、特集記事はすぐに読み終わる。
レコードは、まだターンテーブルの上でまわっている。

なんとなくDiscogsでUKオリジナルの登録をチェックしてみると、レーベルのタイム表記が違うものが存在するらしい。

うちのは、これである。


20230223-05.jpg


問題なのは、Side 1の4曲目"Air Blower"と5曲目"Scatterbrain”である。
3曲目の"Constipated Duck"もちょっと違うのだが、まあ、大きな問題ではなさそうだ。


20230223-06.jpg


うちのは、「"Air Blower"が5.07、"Scatterbrain”が3.39」になっている。
しかし、これは、バンドの切り方と一致しない。


20230223-07.jpg


どうみたって、4曲目より5曲目の方が長いだろー

実際、このバンド区切りでは、5曲目は7分以上ある。

ってことで、もう一つのレーベル・バリエーションの登場だ。
ボクは持っていないが、こちらは、「"Air Blower"が3.22、"Scatterbrain”が7.10」になっている。

調べてみると、オレンジ・レーベルになり、ブルー・レーベルになっても、こっちのタイム表記が採用されている。
ってことは、初盤は、「"Air Blower"が5.07、"Scatterbrain”が3.39」だったが、セカンド・プレスで「"Air Blower"が3.22、"Scatterbrain”が7.10」に変更されたと考えるのが合理的だ。

ってことで、UKオリジナルの初盤は、イエロー・レーベルでマトA1/B1であることにくわえて、Side 1のタイム表記が「"Air Blower"が5.07、"Scatterbrain”が3.39」となっているもの、ということになる。

UKオリジナルの初盤判定についてはそれでいいとして、問題は、"Air Blower"は3.22なのか5.07なのか、"Scatterbrain”は3.39なのか7.10なのかだ。

US盤を見てみると、「"Air Blower"が5.07、"Scatterbrain”が3.39」になっている。
UKオリジナルの初盤と同じである。
しかも、US盤は、ブルー・レーベルまでずっとこの表記なのだ。

しかし、Side 1の4曲目と5曲目は合わせて10分以上あるので、この表記は明らかな誤りである。
いい加減だなーUS盤(笑)

US盤のバンド区切りにしたがうと、「"Air Blower"が5.07、"Scatterbrain”が5.30」になるらしい。
(DiscogsのUS盤のタイム表記がレーベルとは異なって、こうなっている。)

ってことで、正しくは、"Air Blower"は3.22なのか5.07なのか、"Scatterbrain”は5.30なのか7.10なのかが問題だということになる。

Side 1の4曲目と5曲目は曲間なしで繋がっているが、曲調から考えて、3.22の"Air Blower"のあと、2分弱のインタールドが入り、5.30の"Scatterbrain”に続くということなんだろう。
つまり、2分弱のインタールードを、"Air Blower"の一部と考えるか、"Scatterbrain”の一部と考えるかということのようだ。

UK盤は、"Scatterbrain”の一部と考えてバンドが切られているし、セカンド・プレスからは、レーベル上のタイム表記も7.10に変更された。
US盤は、レーベル上のタイム表記はずっと間違っているが、"Air Blower"の一部と考えてバンドは切られている。

では、どっちが正しいんだろう?

1977年にリリースされた"Jeff Beck With The Jan Hammer Group – Live"に収録された"Scatterbrain”は、インタールードを前に置いた7分20秒くらいのバージョンなので、こっちが正解の気もするのだが、現行のCDも配信も、インタールード部分は"Air Blower"の一部と考えて曲が区切られてるのよね・・・

それに、気になるのは、UKオリジナル初盤とUS盤の3.39というタイムである。
調べてみると、2003年のライブをおさめたライブ・アルバム"Jeff Beck – Live At BB King Blues Club"でやってる"Scatterbrain”が3分42秒だ。
ってことは、このぐらいショートのバージョンも元からあって、当初はそれが収録予定だったので、レーベルのタイム表記が3.39になったのかもしれない。
そうだとすると、もともとの"Scatterbrain”はインタールード部分を含んでいないということになる。

真相を天国のジェフに聴いてみたいものである。
でも、ジェフだったら、"It doesn't really matter."って答えそうだよね(笑)

R.I.P.



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)
ラベル:JEFF BECK
posted by 想也 at 21:00| Comment(6) | Jeff Beck | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月12日

R.I.P. Jeff Beck

ジェフ・ベック(Jeff Beck)が亡くなった。

細菌性髄膜炎による急死だったようだ。

とても好きなギタリストではあったものの、それほど思い入れがあるわけではなかったはずなのだが、なんだか妙にショックを受けている。

大学時代にときどきいっしょにスタジオに籠って遊んでいた仲間の一人が「ジェフ・ベック、ジェフ・ベック」とうるさくて、その影響もあって、大学の頃から、なんだかんだで彼のギターを聴いてきたからかな・・・


今日は、仕事が午後からということもあって、午前中は、彼のレコードを聴いていた。


20230112-01.jpg



R.I.P.
ラベル:JEFF BECK
posted by 想也 at 11:59| Comment(0) | Jeff Beck | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする