<マトZ6の情報をいただいたので追記しました。>(2022年12月9日22:20)
<マトZ2の情報をいただいたので追記しました。>(2022年12月9日23:40)
12月8日はジョン(John Lennon)の命日である。
今年は、このレコードを聴いていた。

1972年リリースだから今年で50年目になる"Some Time in New York City"のUSオリジナル(Apple Records SVBB 3392)である。
USリリースが6月12日、UKリリースが3か月後の9月15日だから、まぁ、オリジナルはUS盤だよね。
それに、おそらくUS初回カッティングのSide 1のラッカーだけに、ジョン自身がメッセージを書き込んでいる。
ボク的には、それがUS盤がオリジナルであることの何よりの証拠だと思う。
うちの盤は、マトZ5/Z6/Z6/Z5のロサンゼルス工場プレスだが、マトZ5のSide 1の送り溝にはジョンのメッセージが確認できる。

写真に映っているのは冒頭の"John and Yoko"のみだが、全体では、"John and Yoko forever Peace on Earth and Goodwill to all men '72"と書きこまれている。
このメッセージ、何番目のラッカーまで刻まれているんだろうとDiscogsを確認したら、登録が網羅されているわけではないのではっきりしない部分はあるが、マトZ7までは刻まれているようだ。
それより、今回初めて気づいたのだが、このメッセージ二種類あるのね・・・
マトZ1とZ3には、"John and Yoko forever Peace on Earth and Goodwill to all men + women '72"と刻まれているらしい。
マトZ4とZ5とZ7は、"John and Yoko forever Peace on Earth and Goodwill to all men '72"で、"+ women"がない。
(マトZ2とZ6とZ8は登録がないので不明だが、Z9以降にはメッセージが刻まれていないようだ。)
マトZ2について情報をいただいた。
"+women"があるバージョンだとのこと。
マトZ6について情報をいただいた。
"+women"がないバージョンだとのこと。
最初は、「途中でめんどくさくなって、最後の+ womenを省略しちゃったのね・・・」なーんて思ったのだが、考えてみると、それはちょっとおかしい気もする。
むしろ、最初は"all men"で書いていたのだが、ヨーコに叱られて、途中から"+ women"を加えたんじゃないだろうか。
いずれにしろ、初回プレス向けに出来上がっていた複数ラッカーに連続で書きこんだんだろうから、どっちが先でも初盤判定には無関係だと思うんだけどね(笑)
記事に反応して、ツイッターで、US初期盤が欲しくなったというレスをいただいたりしたので、ちょっと追記である。
US初期盤には、松明のかわりにこぶしを振り上げている自由の女神のカードとNational Committee for John & Yoko宛の郵便書簡が付いている。

インナースリーブの欠品は珍しいだろうが、この二つが欠品のことは珍しくないんじゃないかと思う。
実際、ボクが最初に買ったUS初期盤では欠品だった。
だから、そんなものが付いていること自体知らなかった。
その存在を知って、そのためだけにもう一組入手したのだが、これらのオマケが付いていれば初期盤かと思いきや、マトZ10/Z2/Z2/Z1のウインチェスター工場プレスで、Side 1のマトがZ10なので、当然、ジョンのメッセージは刻まれていない(涙)
ってことで、Side 1にジョンのメッセージが刻まれた初期盤をこれから入手しようという方は、どうせなら、インナースリーブ二枚と自由の女神カードと郵便書簡が付いた完品を探してくださいませ。
ラベル:John Lennon