2025年04月28日

David Bowie, David BowieのUKオリジナル

<PHILIPSロゴ変遷の観点からの考察を追記しました。>(2025年4月28日)

昨日聴いたボウイ(David Bowie)のレコードはこれだった。


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1969年11月14日にフィリップスからリリースされたセルフ・タイトルのセカンド・アルバム(後にRCAから再発されたときには、タイトルが"Space Oddity"に変更された。)のUKオリジナルである。


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今回、『デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS』に協力する過程で最もショックだったことは、うちのがセカンド・プレスだと言われていることを知ったことだ。

Discogsによれば、レーベル上のパブリシャーのクレジットが二種類あり、"Space Oddity"と"The Wild Eyed Boy From Freecloud"のみがEssex Music Intl. Ltd.で、ほかはCopyright Controlとなっているものがファースト・プレスだというのだ。
つまり、全曲のパブリシャーがEssex Music Intl. Ltd.なのはセカンド・プレスということになる。


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えぇえぇ、うちのは両面ともEssex Music Intl. Ltd.一行でございますとも・・・(涙)


しかし、ボクは、疑い深いのである。
そう簡単には、信じないぞー

だいたいCopyright Control盤のスタンパー情報が登録されてないじゃないか。
マトは1Y-2/2Y-2しか存在しないが、スタンパーはある程度バリエーションがあるだろー
11って、マザーまでしか登録されてないってのは、いったいどういう了見だ!(たぶん、テスト・プレス以外はすべてコピペだろう。)

うちのは、紛れもなく111のファースト・スタンパーなんだぞー(Side 2は112)


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とはいえ、論理的に考えれば、確かにCopyright Controlが先の可能性が高い。
しかし、キャメル(Camel)"Snow Goose"の例もある。
(詳しくは、https://sawyer2015.seesaa.net/article/2017-03-04.html をどうぞ。)
Copyright Controlが後から出現することがないとも言えない。

ボウイは、サードの"The Man Who Sold the World"の時点では、Titanic Music Ltd.とパブリシャー契約を結んでいる。
つまり、Essex Music Intl. Ltd.からは離れたかったわけだ。

交渉の結果、シングル・リリース曲のパブリシャーだけEssex Music Intl. Ltd.ということになったのは確かだ。
1972年のRCAからの再発では、"Space Oddity"、"The Wild Eyed Boy from Freecloud"、"Memory of a Free Festival"の3曲がEssex Music Intl. Ltd.で、それ以外はTitanic Music Ltd.になっているからである。
"Memory of a Free Festival"は1970年にシングル・リリースされているから、シングル・リリース曲のパブリシャーだけがEssex Music Intl. Ltd.なのだ。

Essex Music Intl. Ltd.とのパブリシャー契約が最初はシングル曲のみだったのが、全曲の契約に変わり、その後Titanic Music Ltd.とパブリシャー契約を結ぶ際に、Essex Music Intl. Ltd.とはシングル曲のみの契約にもどした、ということであれば、シングル曲以外はCopyright Controlというのがファースト・プレスということになる。

それに対して、もともとEssex Music Intl. Ltd.と全曲のパブリシャー契約を結んでいたが、後にシングル曲だけの契約に変更した、ということであれば、その時点で(まだ交渉中とかで)Titanic Music Ltd.との契約が成立していなければ、シングル曲以外はCopyright Controlという事態が生じる。
つまり、Copyright Control盤はセカンド・プレスということになる。
これは、1970に"Memory Of A Free Festival"がシングル・リリースされる前でなければならないので、時期的にはかなり限定されるが、ありえないことはない。

おぉ!
Essex Music Intl. Ltd.一行表記がファースト・プレスの可能性が出てきたぞ!

誰か、Copyright Control盤のスタンパー情報知りませんか?
少しでも、スタンパーが進んでたら、ボクの仮説のエビデンスになるかなと・・・


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PHILIPSロゴ変遷の観点からの考察
ラベル:David Bowie
posted by 想也 at 21:45| Comment(0) | David Bowie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月26日

David Bowie, Station to Stationの1991年リマスター盤

昨日聴いたボウイ(David Bowie)のレコードはこれだった。


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一昨日聴いていた"Station to Station"の1991年リマスター盤(EMI EMD 1020)でである。

90年代の再発なので、『デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS』には掲載されていないのだが、ジャケットやレーベルの画像を愛でながら聴くという作法に合致したレコードかなと。

ってことで、過去にも取り上げたことがある(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-01-09.html)のだが、もう一度取り上げてしまうのである。

まずは、オリジナルとは異なるカラーのジャケットである。
オリジナルはオリジナルで良いが、これはこれで良い。
どちらも持っていたくなる。

なにより、シングル・ジャケットのオリジナルとは異なり、この再発は見開きジャケット仕様である。
そして、その内側には、美しいボウイの写真の数々がおさめられている。


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レーベルだって、カスタムなんである。


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まさに、ジャケットやレーベルの画像を愛でながら聴くという作法に合致したレコードじゃないか。

"Word on a Wing"と"Stay"のライブ・バージョンがボーナス・トラックで追加された関係で、"TVC 15"と"Stay"の2曲がSide 1にまわされたので、Side 1は30分以上もあり、いくらDMMでも音質的には不利だが、"Wild Is the Wind"とボーナス・トラック2曲で構成されるSide 2は20分もないので、なかなか素晴らしい音で鳴る。

だから良いんである(笑)


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ラベル:David Bowie
posted by 想也 at 23:50| Comment(0) | David Bowie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

David Bowie, Station to StationのUKオリジナル

『デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS』の発売を記念して、しばらくは、毎日、パラパラとページをめくりながら、ボウイのレコードを聴くことにしたわけだが、一昨日の"Let's Dance"に続いて、昨日聴いていたのは、このレコードだった。


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1976年1月にリリースされた、オリジナル・アルバムとしては9作目になる"Station to Station"のUKオリジナル(RCA Victor APL1-1327)である。

もっとも、このレコードについては、3年前に一度取り上げている。

https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-01-11.html

その後、特に目新しい情報もない。
つまり追記することもなかったのだが、レコードの再生画像があまりにもピンボケだったので、昨日撮った画像に差し替えた(笑)
過去記事のクオリティが、少しだけ上がったのである。

そういや、ジャケットの文字のOPニス加工について何か書いてあるかなとDiscogsを見たが、何も書いてなかった。
まぁ、『デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS』でも、まったく言及されなかったしね。
個人的には、レイトでもOPニス加工されてるのか、US盤はどうなのか、日本盤はどうなのか、気になるんだけどなー


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