ボクは打ちひしがれた。
うちの盤のマトは4/2なんである。
どこで聴いたか憶えていないのだが、このアルバムのUKオリジナルは、エンボス・ジャケットで厚紙インナースリーブだったら初回盤でいいんじゃなかったんかいっ!

うちのだって、エンボス・ジャケットで厚紙インナースリーブだぞ。
インナースリーブが厚紙なのはどう撮っていいかわからないので、エンボス・ジャケットだけ接写で紹介しておこう。

なのに、なんでマト4/2なんだ?
初回盤じゃないのかよ・・・
しかし、ここで耳寄りな情報を得た。
マト4/1盤を持っているというurbantango82さんがスタンパー情報を提供してくれたのだが、1224/1113だというのだ。
その情報のどこが耳寄りなのかって?
うちのマト4/2のスタンパーは、1213/1113だったのである。
Side 1は同じマト4だが、urbantango82さんのマト4/1盤のスタンパーより、うちのマト4/2盤のスタンパーの方が若いのだ。
これはどういうことかというと、Side 2のマト1とマト2は同時にカッティングされた可能性が高いということである。
つまり、マト4/1だけでなく、マト4/2も、初回盤と言っていいかもしれないのだ。
そもそもSide 1のほうはオッケーが出るまでに4枚もラッカーを切っているわけだから、Side 2のほうも最初から2枚のラッカーを切ってたって、ちっともおかしくない。
もう、マト4/2も初回盤に違いないという気になってきた(笑)
もちろん、若いスタンパーのマト4/1があったら欲しいが、いまうちにある盤も初回盤として大切にしようと思ったのであった。
さて、うちの盤だが、レーベルのグラデーションが通常のオレンジ・レーベルよりも弱くて一番下にいっても黄色というより薄いオレンジ程度にしかならない。

まぁ、でも、これは個体差かな?
いや、Vertigoのレーベル・デザインの変遷についてはあまり詳しくないのだが、"Chinatown"がリリースされた1980年というのは、スペースシップ・レーベルからオレンジ・レーベルにちょうど切り替わった時期で、初期はグラデーションが弱かったとかそういうことがあったらいいなーと思ったのである(笑)
このアルバムからは、カッティングがThe Town Houseになる(前作まではUtopia Studios)ので、送り溝には"TOWNHOUSE"刻印がある。

エンジニアはイアン・クーパー(Ian Cooper)で、インナースリーブに明記されている。
音質の方は、中低域の分厚いUK盤らしいぶっとい音で、イアン・クーパーさん、なかなか良い仕事をしているんじゃないかと思う。
音量をあげれば、これぞハードロックって鳴り方で、とても気持ち良いのである。
ラベル:Thin Lizzy