2020年9月のリリースだが、現時点での最新作にあたる"This Dream Of You"を聴いて、お祝いすることにしよう。
カートリッジも、JICOのベイシーを搭載したShure V15 TypeⅢがいいかな。

"Autumn in New York"も入ってるしね。
いまの季節にピッタリの曲だよねぇ。
このアルバム、50分ほどなのだが、2枚組なので片面の収録時間は15分もない。
かなり余裕をもってカッティングされているので、とても音が良い。
見開きジャケットの内側を見ると、マスタリングがどこで誰によって行われたかがクレジットされている。

ロサンゼルスのThe Bakeryというマスタリング・スタジオで、Eric Boulangerというエンジニアによってマスタリングが行われたようだ。
知らないスタジオだし、知らないエンジニアだなぁと思ったら、The Bakeryは2015年にEric Boulangerによって作られたスタジオらしい。
知らないわけだ。
そんなことを調べながらDiscogsをチェックしていたら、イヤ~な発見をしてしまった。
うちのはオランダプレスのEU盤(Verve Records 602507445416)なのだが、US盤(Verve Records B0032520-01)の送り溝には、A面とC面にBakeryと刻んであるというじゃないか。
うちのEU盤には、そんなもんないぞ・・・
EU盤はマトがA1/B1/C1/D1とオール1だが、US盤はA3/B/C2/D2と進んでいるということも、なんの慰めにもならない。
US盤がBakeryカッティングで、EU盤がそうでないとすれば、ジャケットにはBakeryのマスタリングだって明記されてるわけだから、EU盤はオリジナルとは言えないということになってしまう。
音質的にどちらが良いかは比べてみなければわからないが、オリジナルはUS盤ということになるだろう。
いまどき2カ所にマスタリングの依頼なんかするなよ・・・・
しかし、2カ所にマスタリングを依頼したにしては、マトの末尾がまったく重なっていないのが不思議だ。
もしかして、最初にカッティングしたEU盤のほうにはBakeryと刻むをのを忘れてしまっただけの可能もあるのかしらん?
そうだとしたら、まぁ、オリジナルはUS盤だとしても、そんなに気にする必要もないのだが・・・
そんなことを考えていたら、うちの盤の送り溝に、こんな文字が刻まれているのを発見した。

V逆さにして二つ並べたような感じだが、これ、真ん中が伸びてくっつけば、DiscogsにEric Boulangerのサインとして画像が掲載されている"V"に似ている。
やっぱり、EU盤もEric Boulangerのマスタリング&カッティングでいいのかな?
ラベル:Diana Krall