<黒インナースリーブについてさらに追加情報があったので、追記しました。>(2024年10月2日)
もう5日ほど前になるが、9月17日、J.D.サウザー(John David Souther)が亡くなった。
彼を偲んで、遺影がわりにジャケットを飾りながら、1972年にリリースされた彼のファースト・アルバムを聴いている。

プレスウェル(PR)工場プレスのUSオリジナル(Asylum Records SD 5055)だ。
西海岸録音なのでモナーク(MO)工場の方がオリジナルかと思いきや、この頃のアサイラムはアトランティック配給だし、カッティングもジョージ・ピロス(George Piros)なので、PR工場プレスで正解だと思う。
Discogsには明記されていないが、このレコードには、真っ黒のインナースリーブが付属している。
それもまた、このレコードを追悼に相応しいものにしているように見える。

ちなみに、RI工場プレスのUSオリジナルも持っているが、黒インナースリーブは内側が白で、ちょっと興醒めだ。
Discogsには、MO工場プレスの登録にだけ黒インナースリーブの写真があるが、それはうちのPR盤に付属のものと同じく内側も真っ黒に見える。
PR盤やMO盤では内側も真っ黒で、RI盤では内側が白という地域による違いだったのか、それとも、前後関係があって、最初は真っ黒だったのが、レイトで内側が白のものに変わったのか(その逆はない気がする。)は、よくわからない。
わからないが、内側も真っ黒の方が、雰囲気があって良いよね。
<追記>
X(旧Twitter)でkaori Eさんから返信があって、RI工場プレス盤付属の黒インナースリーブは、当時のアサイラムの汎用インナースリーブと同じだということに気づいた。

向かって左側がRI工場プレス盤付属のもので、右側はイーグルス(Eagles)"Desperado"のUSオリジナル(PR工場プレス盤)付属の黒インナースリーブなのだが、裏側が白という点だけでなく、取り出し口がラウンドカットされている点も(そのラウンドカットの形状も)同じである。
それに対して、J.D.サウザーのファーストのPR工場プレス盤に付属していた黒インナースリーブは、内側まで黒というだけでなく、取り出し口がスクエアカットなのである。さらに貼り合わせ方も違っていて、汎用インナースリーブは内貼りだが、内側まで黒の方は外貼り(フリップバックみたいな感じ)だ。

スクエアカットであることがはっきりわかるように、もう少し近づいてみよう。

ってことで、この内側も黒のインナースリーブは、当時のアサイラムの汎用インナースリーブとは別物なのだが、これがJ.D.サウザーのファーストのためのものだったのか、それともどこかで入れ替えられたものなのかはわからない。
個人的には、Discogsに登録されているMO工場プレス盤付属の黒インナースリーブは、画像では内側まで黒の方に見えるので、やっぱり、内側まで黒のがJ.D.サウザー・ファーストのオリジナル・インナースリーブだと思うのだが、どうだろう?
J.D.サウザーのファーストのUSオリジナルをお持ちのみなさん、付属の黒インナースリーブを確かめて、ご報告をお願いしますm(_ _)m
<追記2>
この記事へのコメントやX(旧Twitter)で、さらにいくつかの情報をいただいた。
その情報で、少なくともPR工場プレス盤とMO工場プレス盤には、内側も黒でスクエアカット&フリップバックのインナースリーブが付属していたということは確認できた。
つまり、うちのも、どこかで入れ替えられたものというわけではないということだ。
内側が白のスクエアカット&フリップバックのインナースリーブというのも存在するとのことだが、まだ一例しか確認できていないし、(少なくともPR工場プレスとMO工場プレスの)オリジナルのインナースリーブは、内側も黒でスクエアカット&フリップバックだったってことでいいんじゃないかなぁ?
R.I.P.
ラベル:J.D. Souther